あなたは玄関にシューズクロークを作りますか?
『今の家なら当たり前じゃない?』
『なんとなく便利そう』
こんな考えのもと、設置を検討していないでしょうか。そんなあなたに是非ともご覧いただきたい内容です。
私の結論としては『シューズクロークは不要』または『設置するなら2畳以上』でした。
それでは我が家がシューズクロークの設置から、実際に住んでみてどうだったかを余すことなく紹介していきます!
一条工務店シューズクロークの要望
まずは、シューズクロークを設置する時に出した要望です。
要望
- シューズクロークではなく押し入れにしたい
- 自在棚を設置したい
- 窓を設置したい
- ハンガーラックを好きな高さに設置したい
- 好きな壁紙にしたい
- 自動で点灯するダウンライトにしたい
それでは、検討から間取りが確定するまでの過程を1つずつみていきます。後半は出来上がった実物の写真と、実際に使ってみてどうだったかを紹介します。
■シューズクロークではなく押し入れにしたい
我が家は、玄関にシューズクロークを設置しました。しかし、シューズクロークではなく、普通の収納を設置したいと考えていました。
土間玄関に設置されるシューズクロークには、外遊びのおもちゃやスポーツ用品など、外で使用した汚れたモノを収納するはずです。
しかし、汚れたモノを家の中に入れる事に抵抗がありました。そのため、普通の押し入れを設置しようと考えていたのです。
押し入れに収納するのであれば、汚れたままにしておくことも出来ず、強制的にキレイする習慣がつくと考えていました。一条工務店の押し入れは多くの種類があり、好きなだけ設置できます。
押入れの種類はコチラで紹介しています▼
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我が家の玄関にはシューズクロークが1畳、押し入れが0.5畳あります。配置は北から押し入れ、シューズクロークとなります。90cm✖90cmのマスが縦に3つ並んだ状態です。
間取りを見てもらうとわかりますが、フローリングからのアクセスは北側からしかできません。
そのため、全てを押し入れ収納にすると、縦長になってしまい利便性の低い収納になってしまいます。予算の都合、玄関をこれ以上広くする事はできませんでした。
以上の理由から、シューズクロークを設置する事で、収納力を維持する事にしたのです。
ポイント
シューズクロークには0.5坪のスペースを割いています。坪単価計算で32万円します。それならばシューズクロークは削除し、外に物置を設置したほうが収納力が上がり、費用が抑える事ができます。
■1畳間取りだから自在棚を設置したい
シューズクロークのドアは、基本的に引き戸です。広いスペースがあれば開き戸も選択できるでしょうが、ほとんどの家は、シューズクロークにスペースを割くことはできないでしょう。
しかし、引き戸にはデメリットがありました。
引き戸のデメリット
- 自在棚を設置できない
- 引き戸の下に空間ができる
自在棚を設置できない
オプションにはなりますが、シューズクロークの利便性を向上させる為、自在棚を設置しようと考えていました。
しかし、引き戸の扉が干渉するため、緑や青の四角の部分に自在棚を設置する事は不可能でした。
引き戸は開き戸のようにデッドスペースが出ないので、スペースの有効活用に良いと考えていました。ですが、意外と使いにくいです。
引き戸のデメリットはコチラで解説しています▼
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引き戸の下に空間ができる
シューズクロークの引き戸は、フローリングと同じ高さに設置されるます。なので、玄関タイルの18センチ上に扉があります。下に空間が発生するので美観が良くありません。
扉なしも、選択肢の1つです。また、扉の代わりにロールカテーンを検討もよいでしょう。
■シューズクロークに窓を設置したい
シューズクローク内に自然光を取り入れるため、窓を設置しました。しかし、オプションで4万円もの費用が発生しました。
要望を伝えた時は、オプションになる事も価格についても説明はありませんでした。見積もりを渡された時も説明はありませんでした。
自分で見積もりをチェックした時に、謎のサッシ代が加算されている事に気がついたのです。問い合わせると、シューズクロークの窓がオプションになっている事が判明したのでした。
ちなみに同様の窓が、他にもう1箇所ありました。書斎にも明かり取りの窓を設置したのですが、オプション料金が発生しました。
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とはいえ、標準装備を売りにしているのですから、オプションについてはしっかりと説明してほしかったです。事前に説明があるとないとでは、心象に大きな影響を与えてしまいます。
よくよく思い出してみると、シューズクロークに窓を設置したいと伝えた時、建築士が全然乗り気ではなかったのです。これが原因だったのかもしれません。
窓の標準装備は、その窓を設置する部屋の大きさに比例するとのこと。我が家のシューズクロークは1畳のスペースしかなかったので、標準で窓を設置する事はできませんでした。
最終調整段階になり、少しでも価格を抑えたかったのでシューズクロークの窓は断念しました。
ポイント
窓に関しては特に不便を感じていません。後述しますが、配線をうまく連動させて、シューズクローク内も自動でダウンライトが点灯するようにした点が大きな要因です。
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■ハンガーラックを好きな高さに設置したい
シューズクローク内には、標準装備でハンガーラックを設置できます。引き戸に干渉しないよう、平行に設置する事になります。
何も言わなければ、185cmの高さに設置されます。ハンガーなどを掛けるポールは、177cmの高さになります。ハンガーラックの厚さが3cm、そこからポールの中心までが5cmです。
つまり、間取り図に表示された高さから8cm下にポールがくることになります。
妻は身長が150cmなので、ポールは問題なく使用できそうです。しかしハンガーラックの上の使用には支障があります。しかし、本人がそれでもいいと言っているので、そのままとしました。
ハンガーラックの高さは自由に変えられるので、自分たちに合った高さに変えるようにしましょう。
こだわりぬいたハンガーラックについてはコチラの記事をご覧ください▼
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■好きな壁紙にしたい
壁紙は標準装備で選択できるものと、1万円のオプションで選択できるものがあります。また、1つの空間にアクセントとして、2種類の壁紙を使用する事もできます。その場合、5,000円のオプション料金がかかります。
ベーシックな柄は標準装備で十分に賄えるので、我が家のシューズクロークは標準装備1種類で済ませました。
■自動で点灯するダウンライトにしたい
シューズクローク内に、ダウンライトを1つ設置しました。そのスイッチは、シューズクロークの中に設置していました。
しかし、よく考えると子供達が外遊びの道具を片付ける時は、手が汚れているはずです。その手でスイッチを押されると汚れが蓄積して黒ずむので、ライトは自動で点灯するタイプに変更しました。
もともと玄関は自動で点灯するダウンライトを設置していたので、配線をシューズクロークに繋げるだけで対応できました。
シューズクローク内には、外灯などのスイッチが格納されています。スイッチを1つ減らせたので見た目もスッキリしました。
ポイント
自動点灯はとても快適です。とても細かいことですが、毎日の事なので出来るだけ時短を意識しましょう!
シューズクロークの間取り図
以上の検討の結果、シューズクロークは以下のように変更しました。
まとめ
- 全てを押し入れにする事はできませんでした。
- 引き戸の都合、自在棚は設置できませんでした。
- 窓を設置する事は出来ましたが、オプションとなるため中止にしました。
- ハンガーラックは好きな高さに設置できました。
- 壁紙は標準装備のモノから選択しました。
- 玄関の人感センサー付きスイッチと接続させ、自動で点灯するライトに変更しました。
○:要望どおり △:代替対応 ×:中止
要望 | 結果 |
シューズクロークではなく押し入れにしたい | × |
自在棚を設置したい | × |
窓を設置したい | × |
ハンガーラックを好きな高さに設置したい | ○ |
好きな壁紙にしたい | ○ |
自動で点灯するダウンライトにしたい | ○ |
半分の要望に対応してもらう事ができました。
シューズクロークにかかった坪価格とオプション価格
以下の表は、シューズクロークにかかった坪価格とオプション価格の一覧です。
坪価格とオプション価格 | 価格 |
坪価格(0.5坪) | 325,000円 |
オプションなし | 0円 |
合計 | 325,000円 |
シューズクロークの坪価格は325,000円、オプション価格は0円かかりました。標準装備だけで済ませられるのは嬉しいですね。
電気配線の価格については、コチラの記事で紹介しています。
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i-smartのシューズクローク(窓なし)の使い勝手は?
ここからは、実際の写真と住んでみてからの使い勝手を紹介していきます。実物はこんな感じで出来上がりました。
計画段階であれだけ練った案でも、実際に使ってみるとトホホな点が多々あります(^^;)検討段階の要望と絡めて、どうだったかを考えてみます。
要望
- シューズクロークではなく押し入れにしたい
- 自在棚を設置したい
- 窓を設置したい
- ハンガーラックを好きな高さに設置したい
- 好きな壁紙にしたい
- 自動で点灯するダウンライトにしたい
やはりシューズクロークよりも押入れ収納が便利
これは実現しませんでしたが、答えとしては半分正解です。シューズクロークである必要はないですね。仮にシューズクロークにするなら、もっと広さが必要でした。
最低でも4マスは欲しいです。我が家の2マスでは物は置けても、狭すぎて管理が出来ません。
それならば、シューズクロークは削除して、余った予算で外に物置を設置したほうが、安上がりで広い空間を確保できます。
実際に物置を買ってみて、より一層失敗した感が増しました(^^;)シューズクロークをウォークスルーなどで、おしゃれに演出したい方は別ですが、、我が家は効率重視です。
狭くて効率的に使えないシューズクロークは、なくてもよかったと感じています。それでも玄関収納を設置するなら、やはり押し入れの方が使い勝手がよさそうです。
シューズクローク収納は衛生的ではない
妻だけはシューズクロークにアウターを掛けるなどして、日常的に利用しています。しかし、これは決して清潔でありません。
なぜなら、我が家は家の目の前に畑があるので、何もしなくても玄関に土が入ってきます。何もしなくても土が溜まっていくのです。
つまり、土ぼこりが激しいという事。それすなわち、その空間に掛けてあるアウターも土まみれという事です。
ドアを付けなけば自在棚は設置できた
これも実現しなかった要望ですが、実現させた方がよかった。というのも、シューズクロークの引き戸、、、全く閉めないんです(^^;)
面倒なことを極力避ける我が家、、、わざわざシューズクロークの引き戸なんて閉めなかったんです。
すると、引き戸が無ければ自在棚も設置を検討できたわけです。
実際にはハンガーラックとの兼ね合いがあるので、どちらかを選ぶことになりそうですが。ハンガーラックを全く使っていない私にしてみれば、自在棚を設置して少しでも管理しやすくした方がよかったです。
この通り、収納設備に欠けた収納というのは、ゴミ溜めのようになってしまいます。
物置に窓はいらない
窓の設置は諦めましたが、これは正解でした。4万円もしたので、削除してよかったオプションです。
シューズクロークの電気配線を自動点灯ライトに接続したので、全く不便を感じていません。
これが実際のダウンライト(F1)
窓はいらないですね。
ハンガーラックの高さ、壁紙につては何も不便はありません。
まとめ
以上、一条工務店アイスマート|間取り1畳のシューズクロークがとても狭いについての解説でした。
シューズクロークを設置してみた結果、『シューズクロークは不要』または『設置するなら2畳以上』という結論に至りました。
シューズクロークである必要性はなく、物置を買ったほうが利便性が高く安上がりです。どうしても設置したければ2畳以上をオススメします。
しかし、2畳のシューズクロークは約1坪なので、坪単価で考えると65万円くらいします。やはり、庭にでかい物置を設置したほうが良いとしか思えないのでした。