玄関の段差部分の要望
以下は玄関の段差部分を決めるときに出した要望です。
- まっすぐな玄関にしたい
- 手すりを設置したい
- コンセントを設置したい
- 近くに押入れを配置したい
それでは検討の過程を1つずつみていきます。
■まっすぐな玄関にしたい
我が家の玄関は斜めに切られた形で設計されていました。赤い四角の部分です。
特に希望したわけではないのですが、営業の方で勝手に設置したようです。しかも、オプションで料金は15,000円でした。理由を聞いてみると、ただなんとなく設置したようです。
玄関を斜めにすると、広く見えることがあります。しかし、我が家の玄関は入ってすぐ正面が壁になり、そこから左右に通路があります。そのため、玄関はまっすぐの方が見栄えがいいのです。
玄関から続く通路が直角に配置されたような間取りであれば、広く見せる効果はあるのでしょう。しかし、我が家には不要なものでした。
さらに、私はフローリングの上にシューズウォールを設置したいと考えています。それなのにシューズウォールの下のフローリングを斜めにカットされては困ります。
詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
以上の理由から、斜め玄関はすぐに削除してもらいました。
余談ですが、斜め玄関にする事で追加発生する玄関タイルの費用はかかりません。斜め玄関のオプションに含まれているのかもしれません。
シューズクロークを設置した際に発生する玄関タイルの追加料金もかかりませんでした。この辺りはどんぶり勘定の一条工務店のいいところかもしれません。
■手すりを設置したい
玄関には手すりを設置する事が出来ます。オプションになりますが8,000円で設置してもらえます。
私たちは即決で取り付けてもらうことにしました。祖母が高齢という事もあり、我が家に遊びに来た際に便利という点があります。
しかし、1番の目的は自分たちの老後です。
これから建てるこの家に1番長く住むのは誰ですか?家を建てる基準はそこに重きを置くべきだと考えています。私たち夫婦が80歳になり、それでもなお生活しやすい空間をプランニングするつもりです。
一条工務店の手すりは丸みを帯びたタイプになります。色は注意が必要です。階段の色と強制させられる可能性があります。我が家は階段がないのでフローリングと同系色にしてもらいました。
あとあと考えると、杖や靴ベラをなどを掛けられるように、引っ掛けられるタイプのほうが良かったのではと感じています。(アイキャッチ画像のような手すり)
交渉次第では自分たちで安く仕入れたものを現場に頼んで取り付けてもらう事も可能でしょう。自分たちに1番合った家を建てましょう。
■コンセントを設置したい
手すりのすぐ下にコンセントを設置してもらいました。効率重視の我が家は、平屋という点を活かし、全フロアの掃除をルンバにやってもらおうと考えています。
そのためには、ルンバが玄関の段差から落ちないようにセンサーを設置しなければなりません。
一条工務店のコンセントは1つに3個の差し込み口が付いているものが標準になります。
電気配線についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
■近くに押入れを配置したい
玄関タイルの上は砂や小石がたまりやすいです。特に子供が小さいうちは汚れが多くなると思います。今は掃除機で吸っていますが、掃除機の保管場所が悪く、使い勝手が良くありません。
その点を改善するために、玄関段差付近に掃除機を収納できる押し入れを配置したいと考えていました。
押入れには以下の種類があります。
- A:中段+ハンガーラック
- B:ハンガーラックのみ
- C:中段のみ
- D:中段2個またはハンガーラック2個
- Z:中段・ハンガーラックなし
玄関近くということもあり、初めはコートなどが掛けられる押入れBを設置していました。中にはコードレス掃除機用にコンセントを設置してあります。
上部に天棚とハンガーラックが設置してあるだけなので、コードレスの掃除機を設置しても干渉しません。
しかし、検討を重ねた結果、私たちはそこの押し入れにコートなどのアウターを掛けないだろうという結論に至りました。
夫婦2人とも洋服を大切にしているので、自分たちのクローゼットに収納するはずです。それならば押入れCにして収納力を上げたほうが利便性が高かったのです。
押入れB⇒押入れCに変更して、中段の高さはコードレス掃除機が収納できるように140cmの位置にしてもらいました。
1点注意が必要なのが中段の高さです。押し入れは図面に高さを表記できないので、最終仕様確認時に必ずチェックしてください。
また、通常の高さ表記はH=1400と書かれます。これは『1番上が140cm』という意味です。中段や棚には厚みがあるので140cmのものを収納することはできません。
収納を設置する際はしっかりと高さと厚みを確認するようにしてください。
玄関の段差部分の図面
以上の検討の結果、玄関の段差部分は以下のように変更しました。
斜め玄関をやめて真っ直ぐな玄関に変更しました。
収納はハンガータイプから中段タイプに変更しました。
手すりを設置して、その下にはルンバ落下防止センサー用のコンセントを設置してあります。
全ての要望に対応してもらう事ができました。
○:要望どおり △:代替対応 ×:中止
要望 | 結果 |
まっすぐな玄関にしたい | ○ |
手すりを設置したい | ○ |
コンセントを設置したい | ○ |
近くに押し入れを配置したい | ○ |
玄関の段差部分にかかった坪価格とオプション価格
下の表は玄関の段差部分にかかった坪価格とオプション価格の一覧です。
坪価格とオプション価格 | 価格 |
坪価格(押入れC:0.25坪) | 162,500円 |
押入れ・手すり下コンセント(3,200円/個) | 6,400円 |
手すり | 8,000円 |
合計 | 176,900円 |
玄関の段差部分の坪価格は162,500円、オプション価格は14,400円かかりました。
余談ですが、クローゼットと違い、押し入れは標準装備で好きなだけ設置できると言われました。しかし、設置した分の延床面積は坪価格として発生してきます。90cm×90cmのマスが1つ増える度に、本体価格が162,500円増えるのです。安易な押し入れの追加は避けた方が賢明です。