書斎の本棚の要望
以下は書斎の本棚を設置するときに出した要望です。
- 家族全員分の書籍を収納したい
- 標準装備で設置したい
- 太陽光が当たるようにしたい
それでは検討の過程を1つずつみていきます。
■家族全員分の書籍を収納したい
我が家は書斎にしか本棚を設置していません。それぞれの部屋に本棚があると部屋に籠もりがちになるからです。本を読みたければ書斎へ、調べ物をしたければ書斎へといったように、書斎が家族の中継地点になればと考えています。
しかし、家族4人分の本となると大容量の棚が必要です。夫婦共に専門職なので、専門書を多く所有しています。息子たちの絵本、いずれは教科書や参考書も置きたいです。
一条工務店の本棚はブックシェルフといって標準装備となります。壁に備え付けるタイプで、色は白のみです。大きさは3種類あり、横幅が90cm(小)、135cm(中)、180cm(大)と45cmきざみで大きくなります。奥行は45cmです。
大容量の本を収納したかったので、机の後ろは全てブックシェルフにしました。横幅は約260cmになります。これだけでもかなりの収納力ですが、一条工務店のブックシェルフはスライド式で2列なのです。実際の収納力は横幅260cm✖1.5くらいになります。
■標準装備で設置したい
初めは中サイズのブックシェルフを2個並べて設置してもらいました。その方が左右対象で見た目が良かったからです。しかし、最終的には小サイズと大サイズのブックシェルフに変更してもらいました。
なぜ、見栄えの良い中サイズ2つのブックシェルフを並べなかったかというと、一条工務店独自の標準装備ルールがあったからです。
ブックシェルフは標準装備で設置できます。しかし、1個/6坪という制限があります。システムクローゼットやパントリーも標準装備ですが、同様の制限があります。
我が家は約33坪の家なのでシステムクローゼット、パントリー、ブックシェルフを合計で5個まで標準装備で設置できることになります。
キッチンにパントリー、子供部屋にシステムクローゼット✖2人分、寝室にシステムクローゼット、書斎にブックシェルフといった具合に設置すると5個くらいはすぐに設置してしまうのです。ブックシェルフを2個にすると標準装備の制限を超えてしまいます。
寝室のシステムクローゼットを中止したり、パントリーを押入れに変更したりと対応しました。しかし、1個/6坪が足枷となってどうしても1つのブックシェルフがオプションになってしまうのでした。
そのため、中サイズよりも安い小サイズのブックシェルフを設置して、オプション価格を少しでも安く済ませようとしたのです。小サイズのブックシェルフは22,000円となります。
建築士に確認したところ、中サイズ・中サイズと小サイズ・大サイズではトータルの収納量に変わりはないそうです。
余談ですが、1個/6坪の標準装備は凄い面もあるのです。何が凄いかというと、大きさです。横90cm✖奥行60cmと横180cm✖奥行225cmの収納、どちらを設置しても1個としてカウントするからです。
システムクローゼットやパントリーは備え付けの棚があり、引き出しも設置されているのでとても便利です。サイズやバリエーションも豊富にあります。
大きさ関係なく1個/6坪でカウントするのは信じられません。まさにどんぶり勘定です。ちなみに、押入れはオプションではなく好きなだけ設置できます。
押入れについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
■太陽光が当たるようにしたい
書斎の東と南は家の外に面しているので、窓を設置すれば家の中で一番の日当たりとなります。机の前面(東)は最大限の窓を設置してもらいました。
こちらの記事で紹介しています。
南側は机の端とブックシェルフの端があるので、スペースは狭いです。しかし、90cmほど手付かずの壁が残っていました。ここに窓を設置すればブックシェルフにも太陽光が当たります。本の日焼けリスクはありますが、見栄えは良くなるでしょう。早速、窓の設置を依頼しました。
これで日当たり最高の書斎が完成です。
ところが、見積もりに目を通していると『サッシ追加51,000円』という謎の費用が計上されていました。早速問い合わせると、『部屋の広さによって標準装備で設置できる窓が決まっている』との回答でした。
書斎には既に机の前に窓を設置しています。書斎の広さでは標準装備でつけられる窓は1つだけだったのです。オプションにはなりますが、せっかくの南面です。窓を設置することにしました。
ちなみに、このようなオプションの窓はシューズクロークにもありました。
こちらの記事で詳しく紹介しています。
余談ですが、一条工務店には一条ルールが多々あります。そして積極的に説明はしてくれません。窓の標準装備についてですが、打ち合わせ中には全く説明がなく、見積もりを渡されるときにも説明はありませんでした。
見積もりは隅々まで目を通して、気になった点は相手が引くくらい質問してください。こちらにとっては一生に一度の買い物ですから。
書斎の本棚の図面
以上の検討の結果、書斎の本棚は以下のように変更しました。
収納量の多いブックシェルフを設置できました。
オプションになりますが、小サイズの本棚にして価格を抑えました。
オプションになりますが、窓を2箇所設置して本棚にも太陽光を当てることができました。
窓とブックシェルフがオプションになる点以外は、要望に対応してもらう事ができました。
○:要望どおり △:代替対応 ×:中止
要望 | 結果 |
家族全員分の書籍を収納したい | ○ |
標準装備で設置したい | × |
太陽光が当たるようにしたい | ○ |
書斎の本棚にかかった坪価格とオプション価格
下の表は書斎の本棚にかかった坪価格とオプション価格の一覧です。
坪価格とオプション価格 | 価格 |
坪価格(0.375坪) | 243,750円 |
高性能樹脂サッシ(南側の窓) | 51,000円 |
ブックシェルフ(小サイズ) | 22,000円 |
合計 | 316,750円 |
書斎の本棚の坪価格は243,750円、オプション価格は73,000円かかりました。