あなたの家に、大型の収納はありますか?広くて使い勝手のいい収納があると便利ですよね。
『うちは作らないつもり』
『物置小屋みたいで使いにくそう』
様々な考えがあると思いますが、我が家は1.5坪の納戸を作りました。家全体が33坪なので4.5%使用した計算です。効率よく収納するために、中段とハンガーラックも設置したので使い勝手は抜群です。
しかし、コンセントをつけなかったことだけは後悔しています。
納戸とは?
納戸というと収納スペースをイメージしますが、正確な定義は違います。
納戸(なんど)とは、住宅において普段使用しない衣類や家具・調度品などを収納するための空間。建築基準法で「居室」の基準に適合しないものを言う。
引用:Wikipedia
実用的には収納スペースですが、法律的には『居住に適さない部屋』のことをいいます。
法的に居住スペースにならない部屋
建築基準法の第28条には、以下のような規定があります。
居室には、採光のための窓その他の開口部を設け、その採光に有効な部分の面積は、その居室の床面積に対して、住宅にあつては七分の一以上、その他の建築物にあつては五分の一から十分の一までの間において政令で定める割合以上としなければならない。
引用:イーガブ電子政府の総合窓口
人が暮らすためには、やっぱり自然の光が欲しいですよね。部屋の床面積に対して約14%以上の大きさの窓がないと、居室扱いにはならないということです。
1SLDKの『S』が納戸
マンションなどの間取りを見ていると、『S』という文字を見かけることがあります。『1SLDK』や『1LDK+S』などです。このSはサービスルームの略ですが、明確な定義はありません。納戸と同義語と考えて問題ないでしょう。
納戸のメリットとデメリット
続いて、納戸のメリットとデメリットを紹介していきます。
メリット
大型の収納スペースとなる
納戸の最大のメリットは、その『収納力』です。季節モノの洋服、歳時に使用する道具など、収納の広さから何でも保管しておくことができます。
我が家の納戸の使い道も、ひな人形・五月人形などの歳時に使用するモノ、プール用品・扇風機などの季節用品をメインに収納しています。
直射日光が少ない
部屋の面積に対して窓が小さい(または無い)ということは、日光が入ってこないともいえます。日の光が当たるとモノは日焼けして劣化するので、収納部屋として活用するなら窓が無いという点はメリットといえます。
狭いけど個室として使える
建築基準法に照らすと居室にはなりませんが、住んではいけないということではありません。部屋の形によっては普通の居室としても利用できますし、小さな書斎、子供の遊び部屋・勉強部屋として活用するという選択肢もあります。
デメリット
電気設備が整っていない
居室に該当しない納戸は、電気設備が整っていない場合が多いです。コンセントが無かったり、テレビ配線が無かったり・・・。
それらは致命的ではありませんが、エアコン配線がないと夏場を乗り切るのは難しそうですね。我が家が後悔しているのもこの点でして、電気配線は充実させておけばよかったです。
採光が少ない
先ほどは収納に焦点を合わせて日光についてメリットと解説しましたが、居室として利用するのであれば採光が少ないのはデメリットになります。
一条工務店で納戸を作る時の4つのポイント
それでは、我が家のが納戸について紹介していきます!
間取り図
まずは、我が家の間取り全体図をご覧ください。納戸は左下に配置されており、1.5坪(3畳)のスペースを使用しました。
コチラは電気配線図のアップですが、納戸の電気設備はダウンライトの照明を2つ付けただけです。それでは、一条工務店で納戸収納を通る時のポイントを4つ紹介していきます!
①標準装備のハンガーランクを設置する
一条工務店では、標準装備でハンガーラックを設置してもらう事ができます。しかも、嬉しいことに2辺設置してもらいました。標準装備なので追加料金は発生しません。
納戸に縦長のモノを収納したい場合は邪魔になりますが、我が家はそういうモノがないのでありがたく設置してもらいました。
ハンガーラックの上にもモノを置くことができるので、扇風機やプール用品などを置いています。ハンガーラックは私のワイシャツなど、帰宅後にすぐ洗ったモノを干す場所として活用中です。
ハンガーラック設置のアイデアはコチラ▼
合わせて読みたい
②オプションで中段を設置する
一条工務店の場合、何も依頼しなければハンガーラックが付くだけです。それではチョット利便性に欠けてしまいますね。
家具を購入して自分の好みにカスタマイズするのもアリですが、私はデフォルトである程度の設備が欲しいと思っていました。あとで家具を買うのも面倒ですしね(^^;)
そこでオプションにはなりますが、納戸を効率的に活用するために中段(2マスで11,000円)を設置しました。
中段の下には、ひな人形と五月人形を収納しています。それらの箱の高さを事前に計算し、中段は床から79cmの設置高としました。
中段そのモノに約10cmほどの厚さがあるので、その点を考慮し忘れないように注意してください。
③音の出るロスガード90を設置する
一条工務店のアイスマートには『ロスガード90』という24時間換気システムが備わっています。
家中どこでも快適な温度が保たれて、新鮮な空気が流れる環境。高気密・高断熱の家で快適・健康に過ごしていただくためには計画換気が重要です。一条の換気システムは「熱交換型」で「高性能フィルター」を備えた「ロスガード90」が標準装備。最大90%の温度交換効率で、省エネ性能も世界トップレベルです。
引用:一条工務店
標準装備で設置されるのですが、90×90cmほどのスペースを強制的にとられることになります。また、外の空気を取り込む都合『家の側面』設置しなければなりません。さらにわずかですが音がします。
これらのデメリットを一気に解決できるのが『納戸への設置』でした。我が家の納戸は家の角に配置したので、たまたま都合が良かったのでした(^^♪
④明り取り用の窓を設置する
0.5坪のシューズクロークに窓を設置した時は4~5万円ほどのオプションが発生しましたが、1.5坪の納戸は標準装備で窓を設置してもらう事ができました。
合わせて読みたい
我が家は衣類を保管するために吊ったりしていないので、採光があっても問題ありません。ハンガーラックに吊って保管するなら日焼けも気になりますが、とりあえず窓を設置してハニカムシェードを閉めておく方がのちのち色々と活用の幅が広がるはずです。
納戸の間取りの詳細はコチラ▼
合わせて読みたい
実際に暮らしてみて後悔していること
それでは、実生活で後悔している点を紹介していきます。
納戸にもコンセントの配線は付けるべきだった
我が家の納戸には、コンセントやエアコン配管、テレビ配線などを1つも設置しませんでした。建築士からは確認されましたが、その時は用途を見いだせずに断ってしまったのです。
そのため、設置したのはダウンライト2個のみでした。
何に使いたかったかというと、冷凍庫を設置したかったのです。というのも、我が家は共働きのため、食事作りは常に最短を意識しています。
冷凍庫の中にはコープデリやコストコの冷凍食品がたくさん詰め込まれており、常にパンパンの状態。この状況があったにも関わらず、『セカンド冷凍庫を設置しよう』と閃かなかった自分の頭の悪さには後悔しかありません。
『電気代がかかる』というツッコミをしたくてウズウズしてる人もいるでしょう。しかし、冷凍食品をストックして、料理の時間を減らして家族で一緒に過ごしたり、自分の趣味の時間を増やしたほうがいいと考えています。
なんとか他に冷凍庫を設置できそうな場所を模索したのですが、導線の良さと収納力を考えると見つかりませんでした。
どうやら、次の冷蔵庫の買い替え時にMAXサイズのモノを買うしかなさそうです。共働きの子育てには、冷凍庫は必須ですね。
鍵がないので子供に納戸を占拠されてしまった
現在、納戸は息子たちに占拠されています。滑り台を設置して中段に登ったり、奥にあるわずかな隙間でお菓子をたべたり・・・秘密基地になってしまったわけです(^^;)
いくら片付けても、息子たちはせっせと段ボールやタオルケット、おもちゃを運び入れて、自分たちの好みの基地を完成させます。
住み始めで1年くらいしてやっと飽きてきたようなので、そろそろ本来の納戸としての機能を取り戻していきたいところです。
まとめ
以上、一条工務店の後悔|収納部屋にもコンセントの配線は付けておくべしについての紹介でした!
納戸というのは建築基準法的に『居室』にはならない部屋のことをいいます。マンションなどの表記では、サービスルームの『S』で表されることが多いです。
納戸のメリットとデメリット
メリット |
|
デメリット |
|
注文住宅ならあえて居室として納戸を確保する必要もありませんが、将来的に子供の人数が増える時に臨時的に使用するなどの選択肢にはなります。
私の場合もキッチンの機能の一部(冷凍庫)を納戸に設置したくなりましたが、電気設備を整えなかったので後悔しています。大型の収納部屋を考えている方は、電気配線についてしっかり吟味するようにして後悔のない間取りにしましょう(^^♪