ゼロから家を建てる時、収納ってどれくらい確保したらいいか分からないですよね。適切な配置も重要になります。
『各部屋にあれば十分かな・・・』
『大型の収納も必要かな・・・』
注文住宅を建てる時は、常にこのような悩みを抱えます。誰だってそうです。一生住む家ですから、失敗・後悔はしたくありません。では、どうすれば後悔しないで済むか?

今回は注文住宅の『収納』を中心に、11の後悔事例を集めました。ぜひ、間取り作成の参考にしてください(^^♪
注文住宅で家を建てた先輩に聞いた『収納』の後悔
それでは、さっそく紹介していきます!
季節用品をしまう大型収納が必要だった
収納は重要と考えていたので、押し入れも含め備え付けのクローゼットを各部屋に作りました。これでタンス類を購入しなくてもいいだろうと思っていました。
本当のところは何でも収納できる大きい納戸を作りたかったのですが、スペースに限りがあって断念することに。それでも、各部屋に押し入れとクローゼットを完備したことで、収納は問題ないと考えていました。
しかし、実際に住んでみると収納力の足りなさにビックリ!特に季節家電の収納場所に困りました。扇風機・ヒーターなど、意外と家電って多くて保管場所が必要なんですね。
また、子どもの節句のお雛様。これがかなりの大きさで非常に場所を取るんです。入っている箱自体が大きいのでクローゼットには入らないし、押し入れは布団で一杯だし。仕方ないので、バラして収納しています。

せっかく作った玄関収納は使わなかった

玄関収納は寒い!
動線まで悪くなった男性
間取りを考えている時、玄関横のスペースを廊下にするか?収納にするか?ですごく悩みました。
玄関には外で使うものや上着を掛けておきたかったので、収納が必要だと思っていたんです。結局、1畳分の広さを確保して、玄関収納を作ることにしました。
ところが!暖かい時期は良いのですが、寒い時期には玄関が寒くてしょうがないんです。長居をしたくないので、玄関収納は使わなくなってしまいました。
広く見せるために扉ではなくレースカーテンを付けたこともアダとなり、中が透けて見えるので見栄えも良くありません。さらに、廊下にするのをやめたことで、同線が悪くなってしまいました。
実際に使ってみたところ、思ったほど玄関に収納するモノってないんですよね・・・玄関にあるよりも外の倉庫に置いておく方が使い勝手の良いものが多く、玄関収納は活用されていません。
廊下にするのをやめたことで導線が悪くなったので、余計に後悔しています。

我が家のシューズクロークも狭くて活用しにくいです▼
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収納と家事の導線を考えなかった

家事導線が増えた!
収納導線を考えなかった男性
間取り作成時は、とにかく家事導線の快適さを優先してレイアウトを考えていました。キッチン、洗面所、家事室、風呂、クローゼットのアクセスが簡単な間取りです。
建築士に依頼するとそれぞれの空間をドアのみでつながるような配置を提案されました。どこにいても各部屋へのアクセスが簡単なので、その時は『これがベスト!』だと思いました。
しかし、ドアの数が多くなった結果、開きの部分がデッドスペースとなり、収納場所を確保することが困難に。私は物を見せるのが嫌いなので、基本的には隠すように収納したかったのです。
結局は別の場所に収納を確保したため、物を取りに行く家事導線が悪くなり、移動距離が増えてしまったんです。

しかし、引き戸を作るのも難しいんです▼
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特注のアイランドキッチンの収納サイズが小さい

お皿が入らない!
造作キッチンを依頼した女性
展示場にあった造作キッチンが気に入ったこともあり、同じようなアイランドキッチンを採用することに。料理を作る側にお鍋や調味料などを入れる収納、反対側にお皿などを収納できる棚と扉を作ってもらいました。
展示場にある造作キッチンは『料理を作る側のお鍋や調味料の収納棚の奥行きが深くていいなぁ』と思っていたんです。
しかし、お皿側の考えが甘く、棚の高さや幅などは特に希望を伝えていませんでした。その結果、思ったほどお皿類が収納できなかったんです!こんなことなら、料理を作る側の収納の奥行きを短くして、反対側の棚をもう少し大きくしたらよかったと思いました。

営業に言われるままの収納を設置した

寝室に収納がない!
収納を考えなかった男性
収納スペースのことを深く考えずに、ハウスメーカーに依頼してしまった。営業の方が収納スペースについて聞いてくれたが、簡単に答えてしまったのだ。
その結果、実際に生活をスタートしてから不具合が生じることになった。特に寝室に不便を感じている。「寝室は眠るだけのスペース」という意識が強かったことが、結果的に良くなかった。
ちょっとした小物や着替えなどをしまうスペースの重要性は計り知れない。寝室のプランニングは全て任されていたこともあり、妻にも怒られてばかり。
寝室には数ヶ所の収納スペースを設けるべきだった。

続いては、収納以外の失敗例を紹介していきます!
アイランドキッチンは管理が大変

料理の匂いが充満する!
アイランドキッチンを作った男性
妻のこだわりで、アイランド型のキッチンを選びました。開放感がありますし、対面にもなっているので、リビングで遊んでいる子供達の様子を見ながら料理できる点が気に入ったようです。
私としては、キッチンの大きさや通路幅、そして収納力にもこだわって間取りを作成しました。依頼したハウスメーカーのモデルハウスを参考にしながら考えたので、不安には思っていませんでした。
ところが・・・実際に完成してみると圧迫感があり、25畳以上のLDKなのに狭く感じてしまいました。
また、揚げ物など油を使用した料理後の床掃除が大変ですし、リビング中に料理臭が充満してしまうのもストレスです。キッチンの向きや大きさ、そして形状はもう少しよく考えてから選定すべきだったと後悔しました。
モデルハウスも大事ですが、実際のお宅訪問などに参加して情報収集した方が良かったと反省もしています。

書斎に入るのに1部屋通過しなければならない

書斎の導線が悪い!
書斎と居室をドアでつないだ男性
我が家の書斎は間取りは5畳、なんと入り口は別の部屋にあります。つまり、廊下から直接的に書斎に出入りできません。
一度、別の部屋のドアを開けて、書斎のドアを開ける2回の手順が必要になります。
コンセントは4箇所、LANは2箇所、照明は天井に1箇所あります。また、埋込みのワイヤレスLANにもアクセスできます。窓は2箇所あります。設備的には大満足ですが・・・
やはり最大の後悔のポイントは、廊下から書斎に直接的に出入りできない間取りにしてしまった点です。。どうしても、この構造だと稼働率が低下しがちです。
実際の利用シーンを想定していなかったために、このような失敗が発生してしまいました。そのため、生活の動線を想定した間取りを考えることが大切です。
間取りプランの打合せでは、十分な時間が取れずになんとなく進んでしまう場合があるかもしれません。しかし、必ず後で後悔することになります。

2階にトイレがないから1階まで行かなければならない

2階にもトイレが欲しい!
トイレを1つしか設置しなかった女性
トイレは1つで十分と思い、1階にだけ作って2階には作りませんでした。長く賃貸で暮らしてきたこともあり、家族が増えたけど特に不便は感じていませんでした。
営業さんに相談したところ『最近はそういう方も多いです』と特に止められなかったんです。他の場所にお金をかけたかったし、減額もできるしと思い、トイレを1つにしました。
ですが、実際に生活してみると、2階にもトイレがあればなぁと不便に感じることが多かったです。
2階にトイレがないと、ちょっと手を洗いたいとか、掃除の時に水を汲みたくても1階まで降りなければならないです。2階に寝室があるので、夜中にトイレに行きたくなったら一階まで降りなければいけないのが、案外面倒に感じます。

平屋の良さに気が付かなかった

階段の昇り降りが大変!
2階建に後悔している男性
子供が2階建て以上の建物に憧れを持っており『2階が欲しい』『ベランダが欲しい』と言うので、その希望を叶える形になった。
どうせ自分の持ち物になるのだからという安直さと、子供の願いくらい叶えないでどうすると言う親としての義務感みたいなものがあった。当時は間取りに対してそこまで深く考えなかった。
しかし、歳をとった両親も一緒に暮らしており、階段の昇り降りが大変だと感じているようだ。物干し場もベランダにあり、家事を手伝ってくれる母親に対して申し訳なく思う事がしょっちゅうある。
2階建てにした事で予算が圧迫され、各部屋も狭くなってしまった。平屋ならば、1部屋1部屋をもう少し大きめにとれた。ウチは物が多いので、家財なども含めて圧迫感を感じる。

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入居後に子供が増えてしまった

妻の妊娠が発覚!
子供部屋が足りなくなった男性
間取りを考えた当時は、子どもが2人(上から女、男)だった。なので、2階の間取りは子ども部屋2つ、主寝室1つの3部屋で考えた。万が一子どもがもう1人増えたときのことを考えて、子ども部屋のうち1つは広い部屋にした。
子どもが3人になった場合、同性の2人が広い子ども部屋を使えばいいと思った。なので、広い部屋を仕切るための仕組みは考えないまま家を建てた。
入居後に妊娠が判明。子どもの数が2人から3人に増えた。3人目は女の子で、1番上の子どもとは少し年の差があった。
そのため、広い子ども部屋を1番上と1番下の娘が使うことになった。しかし、年の差があるがゆえに、生活パターンが違いすぎ、1部屋を2人で使うのは難しかった。
こんなことなら、広い部屋を区切って使えるような工夫をしておくべきだった。今は主寝室を子どもに明け渡し、私たち夫婦は1階の来客用に作った和室を寝室として使っている。

外観を重視して機能性が低い窓を設置

窓が開かない!
換気が上手くいかない女性
2階の寝室の窓は、外から見た時に家の真正面にくる窓だった。なので、外見をオシャレにしたいと思い、変わった形の窓を採用した。細長い窓が2つ並んだような見た目。その形だと、開閉可能な窓にするにはかなり価格が高かった。
さらに、別の方の壁に開閉可能な窓があったので、片方開けばいいと考えてオシャレな窓ははめ込みにした。しかし、実際住んでみると、細長い窓はあまり日が入らなくて日当たりがイマイチだった。
さらに部屋の空気を換気したい時や、暑くて風を通したい時などに窓が1つだと風の通りがどうしても悪い。特に寝室は部屋のドアを閉め切って寝るため、開く窓は2つあった方がいいと思った。
寝苦しい夜などに「この窓が開けば…」と何度思ったか知れない。外からの見た目なんて気にせず普通の窓にすれば良かった。

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まとめ
以上、収納の後悔|ハウスメーカーで家を建てた施工主のリアルな体験談についての紹介でした!
収納、トイレ、階段、窓など、本当にちょっとしたところの見落としで、その後の生活が大きく左右されてしまうことがよくわかりました。しかし、こちらは初めて家を建てるので、対応するのは難しいところです。
そこで重要なのがハウスメーカーの営業です!
注文住宅で大切なモノは2つあります。
- 資金計画
- 営業との相性
お金に関しては誰でも承知のことでしょう。しかし、それと同等に大切なのが『営業との相性』なのです。営業は施工主とその他の専門家をつなぐ架け橋の役割を果たします。
施工主の希望をしっかりと汲み取り、設計士との打ち合わせでフォローするのは営業なのです。
『そんなこと言っても、どこに良い営業がいるのかわからない』
このように感じるのも無理はありません。ハウスメーカーは星の数ほどありますからね。なので、ハウスメーカーの事をよく理解している専門の会社に丸投げしちゃいましょ!今では無料の比較サービスが数多く存在しています。
『私は価格も大切だけど、人も大切だと思っています。施工主目線の教育をしっかりしているハウスメーカーを紹介して!』これなら、あたなの貴重な時間を使わず、相性の良い営業を探すことができますね(^^♪
収納力の少なさにビックリ!
収納が足りなかった女性