書斎の机の要望
以下は書斎の机を設置するときに出した要望です。
- 備え付けにしたい
- 3人同時に利用できるスペースが欲しい
- 前面を全て窓にしたい
- 既存のチェストを机の下に収納したい
- 強度を上げたい
- 好きな色にしたい
それでは検討の過程を1つずつみていきます。
■備え付けにしたい
書斎は家族みんなの勉強スペースにしたいと考えていました。イメージは図書館とカフェの中間です。しかし、予算の都合、多くのスペースを確保できないのが現実です。
そんな中、ムダなくスペースを利用するために備え付けの机を依頼しました。
しかし、建築士は難色を示しました。家具を固定してしまうのはリスクだからです。確かにその通りで、備え付けのものは後から移動させることができません。そのリスクは負う必要があります。
ここで立ち返るのが自分たちの理想とする家です。私はとにかく効率重視です。掃除が増えたり、スイッチを押す回数が増えたり、新たに家具を購入する手間が増えたりする作業を極力減らしたいのです。
そして、1つのものを複数の用途に利用できれば尚良いと考えています。
備え付けの机ならば、新たに机を購入する必要はありません。結局部屋の大きさは固定されるので、設置できる机の大きさにも制限があります。都合よくピッタリの大きさの机は売っていないでしょう。
それならば部屋の端から端までの机を備え付けた方が、活用できる面積が増えるのです。
さらに、両端を壁に固定しているので机の足はありません。下の図面を見てもらうとわかりますが、赤枠で示した3畳分のフローリングはなんの干渉もなく利用できるのです。
扉も付いていますし、椅子を撤去すれば1人分の宿泊スペースになります。大量の荷物があっても机の上に置くことができます。
■3人同時に利用できるスペースが欲しい
我が家は妻と息子2人の4人家族です。中学生くらいまでは子供部屋に机を設置せず、書斎で勉強させようと考えています。ある程度は親が勉強を見てやれると考えているからです。
何事もそうですが、やりやすい環境が整えられると、事はうまく進みます。勉強で1番大切なことは、すぐに質問できる環境です。そのため、書斎の机は子供2人と親1人が座れるスペースが欲しかったのです。
机の大きさは約260cm✖60cmです。備え付けにしたので十分なスペースを確保できました。
■前面を全て窓にしたい
備え付けの机の前を窓にしたいと要望を出しました。休日に外を眺めてコーヒーを飲んだり、のんびりする空間としても利用したかったのです。机のすぐ上に最大限の窓を設置してもらいました。
本当は机の前は全て窓にしたかったです。しかし、プリンター置き場の設置とコンセントの設置の都合で全てを窓には出来ませんでした。
プリンター置き場についていはこちらの記事で紹介しています。
■既存のチェストを机の下に収納したい
無駄をなくすため、家具と家電は可能な限り既存のものを使おうと考えていました。チェストも同様に既存のものを使用したかったのですが、高さの測定を忘れていました。
備え付けの机は71cmの高さに設定しています。机の厚みは2.6cmあります。68cmのチェストを机の下に収納するにはかなりギリギリでした。
気が付いた時点で確認したところ、やはり机の下に入らない可能性があるようです。かなり細かい調整ですが、備え付けの机の高さを72cmに変更しました。机として利用するにはこれくらいの高さが限界になります。
■強度を上げたい
初めのうち、備え付けの机は片方だけ壁に接していました。下の図面でいうと、赤の四角の部分には壁を設置していませんでした。書斎の北に配置したキッチンまで太陽光を入れたかったからです。その代わり机の強度は落ちます。
しかし、キッチンへの太陽光よりも机の強度を重視しました。机には子供たちが乗る可能性が高いからです。我が家は男2人兄弟です。今は賃貸マンションに住んでいますが、いつクレームがきてもおかしくないくらい暴れています。
もちろん注意はしますが、全てを防げるとは考えていません。
私にとって書斎は重要な空間なのです。万が一にも机を破壊された日には目も当てられません。
そのため、キッチンへの太陽光を犠牲にして、北側にも壁を設置し、机の強度を上げました。
効果があるかわかりませんが、扉としてスリットスライダーを設置しました。スリットスライダーは細いガラスが縦に4つ入った引き戸です。
ガラスは透明かカスミを選択できます。色はスギナチュラルとピュアホワイトの2色から選べます。標準装備で1つだけ設置できる扉です。
余談ですが、引き戸は壁になりません。壁の厚みを半分にして、その分を引き戸にするからです。我が家は基本的に全て引き戸を希望していました。
しかし、壁にならないので家の強度に影響が出てしまうのです。結局は3箇所しか設置することはできませんでした。
スリットスライダーは通常の壁に追加で取り付けるので、壁として家を支えることができます。その代わり、壁から出っ張った状態になります。下の図面を見てもらうとわかりやすいと思います。引き戸の壁は半分の厚さになります。
■好きな色にしたい
机の色は3色から選択できます。ライト、ダークとその中間色です。展示場まわりをして、いくつも書斎を見て回りました。どの書斎もダーク系でまとめてあったので、自分のイメージも洗脳されていました。
建築士に我が家の机の色を確認するとライト色との事でした。ダーク色に変更したい旨を伝えたところ、妻から反対の声が上がりました。我が家はフローリングや扉がライト系の色なのです。フローリングと机の色を統一しないと違和感がでるとの事です。
確かに一理あります。展示場の書斎は床もダーク系の色で、大人向けにまとめられていました。私が目指す書斎は家族みんなの図書館&カフェです。
絵本を読んだり、宿題をしたり、コーヒーを飲んだり、工作したり、ネットをしたり、仕事をしたりと子供から大人までをユーザーと考えています。妻の言うように暖色系の色の方が合っているのかもしれません。
結局、色の変更はせずにライト色のままとしました。
余談ですが、机の色には一条工務店ルールが存在します。階段の色と同じ色にしかできません。我が家は階段がないので好きな色を選択できましたが、2階建てを建築予定の方は注意が必要です。
同様に、手すりの色も階段と同じ色になります。
こちらの記事にも記載しています。
書斎の机の図面
以上の検討の結果、書斎の机は以下のように変更しました。
机は備え付けとしました。南北両側に壁を設けて机の強度を上げています。南側にはスリットスライダーを設置しました。
窓以外の要望に対応してもらう事ができました。
○:要望どおり △:代替対応 ×:中止
要望 | 結果 |
備え付けにしたい | ○ |
3人同時に利用できるスペースが欲しい | ○ |
前面を全て窓にしたい | △ |
既存のチェストを机の下に収納したい | ○ |
強度を上げたい | ○ |
好きな色にしたい | ○ |
書斎の机にかかった坪価格とオプション価格
下の表は書斎の机にかかった坪価格とオプション価格の一覧です。
坪価格とオプション価格 | 価格 |
坪価格(0坪) | 0円 |
机 | 65,000円 |
合計 | 65,000円 |
書斎の机の坪価格は0円、オプション価格は65,000円かかりました。