家の顔とも言える玄関。ドアばかりに気を取られていませんか?
玄関ポーチの要望
以下は玄関ポーチを設置するときに出した要望です。
- スロープを設置したい
- ウッドデッキを隣接させたい
- スロープは車椅子で自走できる勾配にしたい
- 階段を設置したい
それでは検討の過程を1つずつみていきます。
■スロープを設置したい
玄関へのアクセスとして、階段とスロープの2つを設置したいと考えていました。しかし、スロープを設置したいのなら、玄関ポーチは一条工務店ではなく外構業者に一任したほうがよいとすすめられました。
さらに、ウッドデッキも一条工務店ではなく、外構業者に一任したほうがよいと言われたのです。玄関ポーチとウッドデッキを先に作った場合、スロープに与える影響は以下のようなものが考えられます。
- ウッドデッキが干渉してしまう
- 勾配が急になる
- 玄関ポーチとの接合不具合
- 設置費用の変動
ウッドデッキが干渉してスロープの長さが確保できない、そのため勾配が急になる可能性があります。玄関ポーチとスロープが別会社の施工になるので、接合に不具合が出る可能性があります。また、一条工務店にてウッドデッキと玄関ポーチを設置したほうが価格を抑えられます。
スロープを設置するには上に挙げたような問題を回避する必要がありました。そのため、まずは外構業者との打ち合わせが必要になり、取り急ぎ一条工務店提携の業者に見積もりを依頼することにしました。
この段階ではオプションのウッドデッキ5畳253,900円は中止にしてもらいました。また、玄関ポーチを作らない分は23,800円の値引きにしてもらいました。
■ウッドデッキを隣接させたい
一条工務店の営業に依頼し、提携の外構業者と初の打ち合わせをしました。スロープの設置が優先でしたが、ウッドデッキも設置したいと要望を伝えました。もちろん対応可能で、両者が干渉しないように図面を作成してもらいました。
しかし、価格がかなり高額でした。ウッドデッキ5畳と玄関ポーチで約100万円です。一条工務店ならば、ウッドデッキ5畳253,900円、玄関ポーチ23,800円で設置できます。1/3以下です。
そもそも論ですが『一条工務店が設置した玄関ポーチに上手いことスロープをつけならない?』と聞いてみると
『全然問題ないです』との回答でした。
さらに『一条工務店にウッドデッキを設置してもらったら、スロープ作るのに邪魔になる?』と聞いてみると
『邪魔にはなりませんよ』との回答でした。
その場に一条工務店の営業も同席していました。次回が最終仕様確認という差し迫った時期ではあったのですが、即決でウッドデッキと玄関ポーチを設置するように依頼しました。
外構業者の財政だと、一条工務店の玄関ポーチ価格やウッドデッキ価格での提供は不可能とのことです。会社の規模や生産性を考慮すると、できるだけ一条工務店にて対応したほうが得なのです。さらに、玄関ポーチに関しては一条工務店にて設置したほうが強度が高いと言われました。
それにしても、無知とは恐ろしいものです。これだけで約70万円も安くなるのですから。最終仕様確認の前に外構業者と打ち合わせをしたほうが得策です。
■スロープは車椅子で自走できる勾配にしたい
ウッドデッキと玄関ポーチの問題は解決しました。スロープも設置できます。ただ、気になっていたのがスロープの勾配です。
当面の間、スロープは祖父母が車椅子で家に来る際に利用したいと考えています。その場合は自走する必要はありません。誰かが後ろから押してやれば問題ありません。
しかし、本来の目的は自分たちの老後です。我が家は老後の暮らしも楽になるように色々なことを考えました。その1つがスロープの勾配です。可能な限り自宅で生活を継続するために、車椅子で自走できる勾配のスロープを設置したいのです。
外構業者に図面を引いてもらった結果、残念ながら我が家のスロープの距離では車椅子が自走出来るだけの勾配は確保できませんでした。
しかし、スロープは車椅子以外にも活用できます。歩行ができても、還暦を迎えれば足腰が弱くなり、段差はとても危険です。そんな時は勾配がなだらかなスロープを使えば安全でしょう。また、ベビーカー、キャリーケース、台車も楽々転がすことができます。
スロープを取りやめる事はしませんでした。
■階段を設置したい
スロープと一緒に階段も設置したいと考えていました。若いうちは圧倒的に階段を利用するはずです。玄関までの距離が短くて済みますから。
スロープとは異なり、階段はスムーズに決まりました。階段を設置しない家はないからでしょう。慣れた対応ですぐに図面に反映してもらいました。
玄関ポーチの図面
以上の検討の結果、玄関ポーチは以下のように変更しました。
初めは玄関ポーチのベースのみにしていましたが、最終的には一条工務店で階段まで設置してもらうことにしました。ウッドデッキは図面の左側に設置させました。
出来上がった見積もりに『ポーチタイル追加36,100円』という謎の見積もりが上乗せされていました。値引き分がなくなるだけではないのか?と思い問い合わせしました。
すると、以下のオレンジ色の部分がオプションになるとの回答でした。
過去の見積もりでは、階段を1段削除すると7,000円の値引き、ベースのみの玄関ポーチは23,800円の値引きとなっていました。玄関ポーチの標準装備は面積によって決まるとの事です。
後日談です。
妻が最終仕様確認の前の打ち合わせの時に、『階段の幅はこれでいいのか?』という疑問を建築士に投げかけました。幅としてはごく一般的な大きさだそうです。
しかし、階段には屋根から流す雨水を通すパイプが設置されるとのこと。その分、幅が狭く感じるのでどうせなら広くしたら?と提案されました。
幸いにも土地は十分にあります。南側の駐車場も取りやめにしました。悩むくらいなら、広くしておいた方が良いと私は思いました。
しかし妻は悩む悩む、、、数万単位で済む額なのですが。
結局は営業も一緒になり、妻を説得しました。階段の幅は1,450⇒1,650に変更となりました。ついでにウッドデッキまで隙間なくポーチにしました。85,100円のオプションとなります。
ただ、外回りを変更すると外構工事に影響が出ることが多いです。すぐに外構業者に確認すると『浸透マスに干渉する可能性がある』とのこと。一条の営業を絡め、外構業者にメールを送り図面を確認してもらったところ、問題はありませんでした。
外回りの計画は必ず外構業者に確認をとるようにしましょう。
下の図面のオレンジで囲った部分がオプションになります。
スロープの勾配以外は要望に対応してもらう事ができました。
○:要望どおり △:代替対応 ×:中止
要望 | 結果 |
スロープを設置したい | ○ |
ウッドデッキを隣接させたい | ○ |
スロープは車椅子で自走できる勾配にしたい | × |
階段を設置したい | ○ |
玄関ポーチにかかった坪価格とオプション価格
下の表は玄関ポーチにかかった坪価格とオプション価格の一覧です。
坪価格とオプション価格 | 価格 |
坪価格(0坪) | 0円 |
ポーチタイル追加 |
36,100円 85,100円 |
合計 |
36,100円 85,100円 |
玄関ポーチのは延床ではないので、坪価格には含まれません。オプション価格は36,100円85,100円かかりました。ウッドデッキ代は別の記事に反映させます。