平屋で家を建てると決めた時、土間を採用するか悩みますよね。昔ながらの家ではよく見かける光景です。我が家もチョットだけ考えましたが・・・
土間は採用しませんでした!
もちろん、土間がもつメリットは魅力的です。しかし、我が家は一条工務店のアイスマートで平屋を建てたこともあり、室内の空調管理を重視しました。
今回は、『平屋×土間』のメリットとデメリットについて解説していきます(^^♪
平屋は土間との親和性が高い
平屋の家は全ての部屋が外部と同じ高さで繋がっており、家の外と内の親和性が高くなっています。その魅力を最大限に活かすために考えたいのが『土間』です。
古くから日本の家には土間が採用されており、日本人にとっては比較的馴染みがあります。子供のころ祖父母の家に遊びに行くと、土間の玄関や土間の台所があったのを覚えています。
ゴミ捨てや煮炊きに利用されてきた空間ですが、現代の土間は様々な方法で活用することを目的としています。
土間の活用法
- 自転車やバイクの整備
- 家庭菜園
- 子供の遊び場
- etc
共通しているのは『外でもできる』という点です。ですが、屋外だと天候や気候の影響を受けやすいですし、走り回る子供を追いかけるのも大変ですよね(^^;)
そんな時、リビングや玄関、キッチンに大きな土間があると、便利なのは間違いありません。土足エリアなので半分は外のような『半屋外』の空間となります。
平屋に土間を取り入れる3つのメリット
さて、土間にはいくつかのメリットがありますが、代表的なモノを3つ紹介していきます。
薪ストーブ置き場
まずは、薪ストーブ置き場としての活用です。土間を検討している方の多くはコレを考えているのではないでしょうか。
リビングなどの空間に土間を設置すれば、そこに薪ストーブを設置することで家全体を暖めることができます。土間なら外ともアクセスもダイレクトなので、薪の搬入もラクですし、ストーブのメンテナンスで土間を汚してしまっても掃除が簡単です。
また、カーテンなどの燃えやすいモノとストーブを離すことができるので、安全面からも最適な設置場所となります。
自転車、ベビーカー置き場
屋外に自転車を置いておくと、雨や風の影響で錆が発生したりホコリをかぶったりして劣化が進んでしまいます。また、外だと盗難などの心配もありますよね。
そんな時に、外からダイレクトにアクセスできる土間があると、これらの心配事は一気に解消されます。
自転車やベビーカー置き場を検討している場合、玄関に土間を設置するといいでしょう。ついでにシューズクロークなど、汚れモノをしまえる空間を作っておけば、雨でぬれた傘やレインコート、長靴なども収納しておくことができます。
ただ、広さだけは確保しておくようにしてください。我が家も外からの汚れ物を保管するためにシューズクロークを設置しましたが、1畳分しか確保しなかったのでほぼ機能していません(^^;)
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自然や四季を感じやすい
冒頭でも紹介しましたが、平屋は外の空間との親和性が高いです。これまで2階建とマンションに住んできましたが、今住んでいる平屋は確かに外に出やすい感じがあります。(常に1階にいますからね(^^;))
コチラはリビングからの眺めです。目の前には母の家庭菜園があり、季節の野菜を頂いたり、花を楽しんだりすることができます。
息子たちはイチゴやブルーベリー、トマト、カキなどの旬モノを勝手に採集して食べるという贅沢な暮らしです(^^;)これも、リビングに居ながら外に対しての抵抗感が少ないイメージのなせる技だと感じています。
我が家が土間を採用しなかった3つの理由
我が家は土間を採用せずウッドデッキを作りましたが、それにはちゃんんと理由があります。土間のかかえるデメリットの方が、快適な暮らしに影響を与えると感じたためです。
外気の影響を受けやすい
我が家の場合、外気の影響を受けやすいというのが最大の問題点でした。一条工務店のアイスマートは『高気密・高断熱』が特徴で、全館床暖房を採用していることから冬でも暖かく過ごすことができます。
土間というのは外よりは快適な空調なのは間違いありませんが、アイスマートの室内と比較したら確実に寒さと暑さを感じるはずです。
玄関土間には床暖房を設置することができませんので、実際のところ玄関周囲は他の空間と比較して寒いです。
もし、玄関よりも広い土間をリビングに設置してしまうと、せっかく全館床暖房にしたメリットが大幅になくなってしまう可能性がありました。
ここは『何を重視するか?』がポイントになってきますが、我が家では家の性能を大切にしました。その代わりと言っては何ですが、5畳ほどのスペースを使ったちょっと広めのウッドデッキを設置したわけです。
ウッドデッキは外気の影響をモロに受けてしまいますが、これだけのスペースを確保しておけばBBQや家庭菜園でも全く問題ありません。
小型ですが、プールを設置してみても多くのスペースが余っていますね。リビングの一番大きな窓に隣接して作ったので、夏場や気候の良い春秋は『半屋外』のような使い方ができます。
フローリングの高さと同じにしたので、BBQで食材を取りに行くのも、プールのあと子供を風呂場に連れて行くのもカンタンです(^^♪
衛生管理が難しい
土間というのは土足で利用する空間ですし、屋外で使用したモノを収納するスペースでもあります。そうすると、どうしても気になるのが汚れですよね。
仮にも屋内になるので、キッチンなどに併設すると衛生管理が難しくなってしまいます。屋外へ出るためのちょっとした出入口くらいなら良いのでしょうが、本格的なスペースを確保してしまうと定期的な掃除が必要です。
コチラは、我が家の玄関土間です。汚れが目立たないタイルを使用していますが、それでも細かい砂が目立ちます。特にタイルを繋ぐ目地の部分に堆積していますね。
掃除機を使って吸い取るのが手軽ですが、フローリングと同じものを使うわけにはいきません。屋内に土足エリアを設けてしまうと、住んでからの衛生管理に時間をとられてしまいます。
プライバシーを確保しにくい
土間を活用した『半屋外』の空間は、確かに開放的で心地よさがあります。四季折々の景色を眺められるのも良いですね。ですが、開放的という事はプライバシーの確保が難しくなります。
土間が道路などの公共エリアに接していると、隣近所から家の中が見えるようになってしまいますよね。我が家の場合、方角の都合でウッドデッキは南側に設置して、北側の道路面からは反対側にすることができました。
それでも、近くに住んでいる身内がウッドデッキから中を覗くようなことがあります。(単なる在宅確認で、悪気はないんでしょうけどね・・・(^^;))
開放的な空間との引き換えに、土間などの半屋外エリアを設けると、プライバシーが確保しにくくなります。
ただ、簡単な来客対応は、玄関まで行くことなくウッドデッキで済ませてしまうこともあります。ケースバイケースですが、うまく活用するとメリットにもなります。
まとめ
以上、平屋の土間は良いの?|メリットと採用しなかった3つの理由を紹介についてでした!
平屋は全ての部屋や空間が水平に繋がっており、その先にある外へのアクセスが容易な建物です。そのメリットを最大限に活かすために『土間を作る』という選択は間違いではありません。
その反面、『半屋外』ということは、外にあるデメリットを屋内に持ち込むことにもなります。家族に希望をよく確認して、満足のいく平屋を建てましょう!
最後に、土間のメリットとデメリットをまとめておきます。
メリット |
|
デメリット |
|
平屋の間取りを検討している方の一助になれば幸いです(^^♪