【膀胱炎にクラビットは効かない?】薬剤師が理由を解説!

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いつものように病棟の傍らでパソコンのキーを叩いている。

最近は薬剤管理指導の件数が増えて記録に追われる日々だ。

薬剤部長は数字が伸びてウハウハだろう。

さぁ、今日の精神科病棟ではどんな問題が発生するだろうか。

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膀胱炎だからクラビット処方します

Medicine

記録を続けていると、医師と看護師の会話が聞こえてくる。

女医
ひどい膣炎でしたね。多分、膀胱炎も起こしてますよ。なので、とりあえずクラビット出しておきます。
看護師
わかりました。
トス屋
膀胱炎と膣炎にクラビットだと?
トス屋
先生、クラビットはやめてください。
女医
どうして?
トス屋
膀胱炎の原因は大腸菌が多いです。でも、当院の大腸菌にはクラビットは効かない可能性が高いです。
女医
耐性菌ですか?
トス屋
そうですね。昨年のデータではクラビットが大腸菌に効いた割合は20%程度でした。
女医
なら、なんにしたらいいんですか?
トス屋
大腸菌を倒すなら第一世代のセフェム系が効きますよ。昨年のデータでは100%倒せてます。
女医
じゃ、それにしましょう。
トス屋
それと、投薬前に検体とって培養してください。そうすれば本当に効いているかわかりますので。
女医
わかりました。でも、膣炎にもクラビットは効くんですか?
トス屋
可能性は低いでしょうね。膣炎の原因は嫌気性菌のことが多いので。注射ならクリンダマイシンとかペニシリンあたり、内服ならバクタですかね。
女医
そうですか。なら、注射ほどではないので内服の第一セフェムで様子を見てみます。

アンチバイオグラムの重要性

statistics

アンチバイオグラムとは簡単にいうと統計だ。

病院ごとに作ったり、地域で作ったり、国で作ったり、範囲は色々とある。

ここでは当院のアンチバイオグラムについて紹介する。

抗生剤を投与する前、原因となる菌を特定するために検体を採取して培養する必要がある。

例えば、膀胱炎で抗生剤を使いたいなら、投与前に尿を採取する。

肺炎で抗生剤を使いたければ、投与前に痰を採取する。

採取した検体を培養すると原因菌がわかるのだ。そして、その原因菌にはどの抗生剤が効くかを調べてもらう。

先ほどの症例でいえば、原因菌は大腸菌、効く抗生剤は第一セフェム、効かない抗生剤はクラビットといった具合にわかる。

当院ではこれらの検査を外注しており、4~7日くらいすると原因菌に対して当院採用の抗生剤全ての効く・効かないがわかるのだ。

それらの情報を1年分あつめて統計をとると、先ほどのように当院の大腸菌にはクラビットはやめた方がいいという選択ができるようになるわけだ。

これは薬剤部が担っている仕事である。

当院、当院といっているのには理由がある。

実は細菌というのはエリア毎に特徴があるのだ。

大腸菌なんかは全国的にクラビットが効きにくくなっているが、他の菌はあるエリアではペニシリン系が効かなかったりあるエリアではセフェム系が効かなかったりとばらつきがある。

なので、地域のアンチバイオグラム、国のアンチバイオグラムというのも重要になってくる。

当院は近隣の病院と連携して情報を共有しているし、JANISという厚生労働省の事業にも参加している。

ちなみに先ほどの症例の培養結果、やはりクラビットは効かなかった。第一世代のセフェム系はバッチリ効果ありだ。

無事に薬剤師の責務を果たすことができた。

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