抗精神病薬における定型薬と非定型薬の有効性の違い

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抗精神病薬の効き目に違いはあるのか

difference

抗精神病薬には『定形薬』と『非定形薬』がある。

簡単にいうと昔からある薬が定型薬、わりと新しい薬が非定型薬だ。

では定型薬と非定型薬で統合失調症に対する効き目、つまり有効性には差はあるのだろうか?

有効性を検討した論文がある

抗精神病薬の定形薬と非定形薬の有効性を調べた論文が2009年に発表されている。

RCTのメタ解析なので、信頼性の高い論文だ。

英語でLancet誌に掲載されたものだが、大日本住友製薬では日本語に訳してくれている。

あまり英語が得意ではない私にとって、重宝しているサイトだ。

統合失調症における第一世代及び第二世代抗精神病薬の比較:メタ解析

引用:大日本住友製薬HP

この論文の結果では定形薬よりも有効性がある非定形薬はクロザピン、オランザピン、リスペリドンだった。

Graph

え?アリピプラゾールやクエチアピンは定形薬より効くわけじゃないんだ、、、と驚いた。さらにクエチアピンは定形薬よりも陽性症状の改善に対して有意に劣っている

上記論文の後、2013年に同じ人がまた論文を発表した。こちらは15種類の抗精神病薬についての有効性を比較している。

以下は英語のままだが、ローマ字読みすれば読めないこともないだろう。オッズ比をグラフ化したものだ。

Graph

英語に強い方はLancet誌のWebサイトを見てほしい。

上から順に有効性が高いのだが、日本で発売されているものに限れば、、

  1. クロザピン
  2. オランザピン
  3. リスペリドン
  4. パリペリドン
  5. ゾテピン
  6. ハロペリドール
  7. クエチアピン
  8. アリピプラゾール
  9. クロルプロマジン
  10. アセナピン

の順に有効性が高いという事だ。

著者の意見としては、、

著者は、「個々の抗精神病薬の副作用は大きく異なっており、有効性にも小さいながら確固とした差が認められた」とまとめ、「これらmultiple-treatmentsメタ解析による知見は従来のpairwiseメタ解析の限界を克服するもので、『第1世代と第2世代の抗精神病薬の効果は同じ』とする定説に異議を唱え、このような単純なカテゴリーには分類できないことを示唆する。7項目のアウトカムに関する序列は、個々の患者の必要に応じた抗精神病薬の選択に有用であり、心の健康に関する施策を立案する際や診療ガイドラインの改訂時に考慮すべきである」と指摘している。

2013/7/5 ケアネットより引用

とは言っているが、正直なところクロザピン意外はあまり有効性に差がないように感じる。

アセナピンなんかは70年前に発見された世界初の抗精神病薬クロルプロマジンよりも有効性が低いという結果だ。

70年前の薬よりも効かないアセナピンって、、、といった印象を受ける。

クエチアピンとアリピプラゾールに関しても2009年の論文と同じく、定形薬(ハロペリドール)よりも有効性が劣る結果となっていた。

当然、個人差があるので一概には言えないが。そして、2013年の論文は急性期の統合失調症患者限定の解析だった。

しかし、このようなエビデンスがあることは十分に理解しておかなければならない。

私見にはなるが、”抗精神病薬は有効性よりも、副作用で使い分ける”ほうが有意義な気がする。

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