【その酸化マグネシウムは効いているのか?】薬剤師が解説!

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夜勤者への申し送りが終わり、病棟内に和やかなムードが漂う。

私もこの雰囲気がわりと好きだ。

看護師
薬剤師さん!便移植って効くんすか?
トス屋
、、メチャクチャ唐突だな。
トス屋
わかんないんですけど、腸内細菌叢が変われば便秘は治るんじゃないですか?
看護師
そーなんすか?うちの患者さんたち便秘か多くてよく浣腸するじゃないですか?どーにかならないかなっと思ったんすよー。
トス屋
精神科だからね。例えばどの患者さん?
看護師
例えばですねー、、
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酸化マグネシウムが効かない患者もいる

toilet

酸化マグネシウムの作用機序を知っているだろうか?

意外と理解していない医療従事者が多いが、反応式で考えてみるとわかりやすい。

経口投与された酸化マグネシウムは胃の中でHCl(塩酸=胃酸)と反応してMgCl2(塩化マグネシウム)になる。

ここまでの化学反応でHClが消費される。つまり、胃酸を中和しているわけだ。俗に言う制酸作用というやつだ。

その後、NaHCO3(膵液)と反応して、Mg(HCO3)2(炭酸水素マグネシウム)、MgCO3(炭酸マグネシウム)となる。

これらは腸管内を高浸透圧にして水を引き寄せる。

つまり緩下作用をもたらすわけだ。

もう、ピンときた人もいるだろう。胃酸がないと酸化マグネシウムの化学反応は進まず、下剤としての効果を発揮しないのである。

もし、PPIやH2ブロッカーのように胃酸の分泌を抑制する薬を飲んでいたら?

効かないだろう。そして効かないから酸化マグネシウムの増量を招き、高マグネシウム血症のリスクを気にしなければならなくなる。

せっかく下剤を投与しているのに浣腸をしなければならず、マンパワーもコストも必要になる。

酸化マグネシウム自体はとても安価なのだが、効いていなければその損失は膨大になるわけだ。

このあたりは薬剤師の得意分野の筈だ。PPIやH2ブロッカーと酸化マグネシウムの処方を見かけたら、ぜひ情報提供してほしい。

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トス屋 

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