【デパケンでアンモニアが上昇?】薬剤師が説明します!

役に立ったらシェアしてね

1週間ぶりに病棟に来ている。間が空くと色々な事が様変わりしている。

私が最も恐れている事はただ一つ。薬剤管理指導の患者が退院・転棟してしまう事だ。

いや、もちろん回復しての退院・転棟は喜ばしい事である。薬剤師冥利につきるというものだ。

しかし、薬剤管理指導の件数が減るとボスの顔色を伺わなければならない。

別の患者さんを始めろって?

そう簡単な話ではないのだ。当院の医師たちは薬剤管理指導に好意的ではない。

これは過去の功罪だろう。

うちのボスはとてもストイックだ。理想を追い求めることは素晴らしいのだが、少々医者たちに物申し過ぎているところがある。

それ故に薬剤師は医者たちから警戒されている。簡単には新規で薬剤管理指導を始めさせてはくれない。

今日は1人転棟が予定されていた。。。埋め合わせ探しの1日になりそうだ。

無駄な時間を使わざるを得ないことに、テンションを下げながらの業務開始である。

そんな私の心とは裏腹に、医局長はズイズイ質問してくるのであった。

スポンサーリンク

そのアンモニア測定は意味があるのか?

Blood-sampling

医局長
デパケンを400→500mgに増量したんだけど、3日目で患者さんが気持ち悪いっていうんだ。中止にした方がいいかな?
トス屋
デパケンは何のために開始したんですか?
医局長
気分安定だよ。
トス屋
てんかんじゃないんら、もう少し様子を見てもいいと思いますが、、
医局長
とりあえず、血中濃度を測ってみるよ。看護師さーん!
看護師
はい、何ですか?
医局長
通常項目セットとデパケンの採血お願い。あ、アンモニアもね!
看護師
わかりました。
トス屋
アンモニアか、、
トス屋
先生、アンモニアはきっと高く出ますよ。
医局長
え?なんで?
トス屋
うちの検査は外注ですからね。

エビデンス(根拠)

point

血中アンモニアの正確な値を知りたければ、院内検査ができるように設備を整えなければならない。何故なら血中アンモニアは採血後からドンドン上昇してしまうからだ。

採血管を氷水につけておけば生体反応を抑えることは可能だが、それでも僅かながら上昇してしまう。外注などしていたら、まともな値を測定することは不可能なのだ。

ammonia

出典:http://www.crc-group.co.jp

ただ、デパケンで血中アンモニアが上昇することは事実だ。これはカルニチンを消費してしまうことで発現する。

注意しなければならない副作用であることに変わりはない。

portrait記事を書いた人

トス屋 

⇒プロフィール詳細

【デパケンでアンモニアが上昇?】薬剤師が説明します!
この記事をお届けした
トス屋の最新情報を、
いいねしてチェックしよう!
スポンサーリンク

役に立ったらシェアしてね

フォローする